天皇陛下が生前退位のご意向。皇室典範の改定は必要?

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天皇陛下が生前退位を望まれている、という報道がありました。

日本国民はこの事に関して好意的です。それはもちろん、陛下の体調などを気遣っての事で、ご高齢でもあるし、もうゆっくりと休んで欲しいという気持ちもあるのではないでしょうか。

 

しかし一筋縄ではいかないのが「皇室典範」です。

皇室の事はこの「皇室典範」によって決められていますから、この決まりを外れる様な事は陛下であってもなかなかする事は出来ません。

陛下の望まれる「生前退位」は皇室典範に記載がないのです。

となると、生前退位をする為には皇室典範の改定が必要になってくるのですが、果たしてどの様な問題が出てくるのでしょうか?

今のままの皇室典範で生前退位は可能?

上で書いた通り、現在の皇室典範には「生前退位」の記載がありません。

皇室典範の第4条には、以下の様にあります。

天皇が崩じたときは、皇嗣(天皇の跡継ぎ)が、直ちに即位する。

崩じた時・・・というのは亡くなった時の事なので、この条項は生前退位の事を書いている訳ではありません。

皇室典範に「生前退位」につていて書いていない以上、「生前退位」の為には、皇室典範の改定が必須となります。

今のままの皇室典範では、生前退位が出来ない・・・・という事になります。

 

ただしこの改定は女性天皇の問題などと違い、恐らく反対を唱える人はいないでしょうから、スムーズに事は進むのではないかと思います。

昭和天皇の時はどうだった?

昭和天皇が崩御された(亡くなった)のは1989年1月7日の事でした。

昭和天皇はがん(十二指腸乳頭周囲腫瘍)によって亡くなっています。

  • 1987年4月29日 体調不良により嘔吐
  • 1987年9月19日 吐血
  • 1987年9月22日 手術(歴代天皇として初の開腹手術)
  • 1987年12月 公務復帰
  • 1989年1月7日 崩御

・・・・と言った様に、かなり壮絶な最期を遂げられています。

当然「生前退位」はされておらず、崩御されるその時まで天皇陛下であったということになります。

最期の生前退位はいつ?

現時点で、最期の生前退位は1817年の光格天皇となっており、実に200年前の事です。

しかし神武天皇から昭和天皇に至るまでの124代で、およそ半数が生前退位しています。

では今なぜ皇室典範の改定が必要となったのか?と言えば、「200年前には皇室典範はまだなかった」からです。

皇室典範が出来たのは、1889年2月11日の事です。

今のままの皇室典範で生じる諸問題

「生前退位」が考えられていない皇室典範では、「こんな時どうするの?」という諸問題が生じて来ます。

以下の事が皇室典範に記載する事なのかは分かりませんが、生じそうな問題を書いてみます。

現在の天皇陛下の名称はどうなる?

天皇陛下が生前退位をする事によって、現在の天皇陛下は天皇陛下ではなくなります。

ではその時、「先代の天皇陛下」をどう呼ぶのか?という問題が生じて来ます。

この問題は先ほど見ていたニュースでも専門家の人が話していましたが、その方もどうなるか分からない、という事でした。

昔は「上皇」という呼び方があった様ですが、専門家の方に言わせると上皇という呼び方は「ドラマの中であればいいですけどね」と苦笑するレベルみたいでした。

現在の天皇陛下の今後の活動はどうなる?

天皇陛下が生前退位する事によって、天皇陛下(先代)の今後の活動はどの様になるのでしょうか?

これもどうなるかは分かりません。

「公務」と呼ばれるものがあるのか、それとも皇室ご一家が集まる時にだけ顔を見せて下さるのか、全くお姿を拝見出来る機会がなくなるのか・・・。

 

突然の「生前退位」というキーワードにちょっとビックリしてしまいましたが、考えてみればこの方が良い気がします。

公務をやりきって、崩御ではなく、明るくバトンタッチ・・・・というのも素晴らしいと思います。個人的には、その方がいい様な気すらしますね。

新しい年号の発表も、笑顔で出来るのではないでしょうか。

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